iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

あの水木翁が描いた「泉鏡花伝」

 あの水木しげるがあの泉鏡花の伝記を描いたらどうなるか?

この表紙のちょっと「でこちん」な感じで書かれているが泉鏡花

周りは素晴らしき点描で描かれた妖怪たちに囲まれている。

 とはいえ、泉鏡花は外科室と高野聖くらいしか読んだことない。なんか敷居が高いんだよねー

 

でも私の好きな作家さん(ソースは忘れたが三浦しをんとか角田光代とか)はたいがい泉鏡花めちゃぼめてるし、私も読んでみたい!

と思ってこんなものを買ったりしたのだが、まったく太刀打ちできず・・・

 

『泉鏡花全集・188作品⇒1冊』

『泉鏡花全集・188作品⇒1冊』

 

 そもそも青空文庫で読めるとはいえ、188冊ダウンロードする手間を考えたら200円は破格な気がする。(一冊しか読んでないけどな!)

 

その、敷居高めの泉鏡花のコミカライズをあの水木しげるがしてるとあっては、オモチロイに違いない。(←作中何回も出てくるの、オモチロイ)

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内容は、泉鏡花の一生と彼の作品「黒猫」と「高野聖」のコミカライズ。

あれま、高野聖ではあのネズミ男が出てきているよ・・・もう、サービス精神旺盛なんだから!!!

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泉鏡花は雷が大嫌いで、ものすごい潔癖症、ウサギのお守りをたくさん集めていたらしい。かわいいところあるよね。

でも、お酒までグラグラ煮てからじゃないと飲まないって、相当なものだね!

 

理由もなくなんがジーンとしたのがこのコマ。

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水木しげる泉鏡花の生年が被っているのだな。だからどうしたというわけなはないのだが、テレビでカラーで動いてるところを見ていた人と、教科書に出てくる人が同じ時代だったというのがオモチロく感じた。

 

高野聖と言えばこんなコミカライズ版もある。

(いいから原本を読めという気もするが)

高野聖萬画版

高野聖萬画版

 

 同じ作品でも別の描き方があるのだな。こちらのほうがセクシィな描写が多かった。

トーエ・シンメはほかにも芥川龍之介夢野久作などのコミカライズを描いている。

しかもkindleunlimitedなのでおススメだ。(多分マンガでわかるシリーズの作者の一人だと思われる)

 

長すぎるおうち時間、古典を攻略したい(でも挫折しそう~)なあなたにおススメ!



 

 

「ママは何でも知っている」古いアメリカコメディような

 以前本屋でもらったチラシに載っていて気になっていた「ママは何でも知っている」を読んだ。

毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。ディナーの席でいつもママが聞きたがるのは捜査中の殺人事件の話。ママは“簡単な質問”をいくつかするだけで、何週間も警察を悩ませている事件をいともたやすく解決してしまう。用いるのは世間一般の常識、人間心理を見抜く目、豊富な人生経験のみ。安楽椅子探偵ものの最高峰と称される“ブロンクスのママ”シリーズ、傑作短篇8篇を収録。 

古いアメリカコメディのような、と言ったのは奥様は魔女のような、っていう意味。

太古の昔から姑と嫁の関係はなかなかビミョーなものがあるのだ。

たかが50年前でDNAにのったこの関係はそうそう変わるものではない。

確か、奥様は魔女も意地悪なお姑さんの前でなるべく小言を言われないようにいろいろヤラかす的な話じゃなかったっけ?

 

奥さまは魔女 コンプリート・ボックス復刻版 [DVD]
 

 

「ママは何でも知っている」もママと妻「シャーリー」の間でひたすらおろおろする僕、というとても分かりやすい設定。

 

しかしこの3人、もとい女性陣は思ったことを我慢しないタイプらしく、厳しーいイヤミが飛び交いまくるのである。

(そしてそのイヤミの切れ味の鋭さったら、シャーリーはやっぱりママの足元にも及ばぬのだよ・・・)

 

ああ、旦那が「毎週金曜日にママのところに夕食を食べに行く」、

なんて言い出したらたいがいの嫁は胃が痛くってしょうがなくなるだろう。

しかし、息子が結婚して毎週ご飯を食べに嫁と来てくれたらちょっとうれしいだろうと思う。勝手なものさ。(息子まだ中1だけど)

 

まあ、閑話休題

 とにかく、ママは話を聞いただけで(そしていくつかも質問をするだけで)犯人を当ててしまう安楽椅子探偵なのだ。そうミスマープルのような感じ。

 

ただし、こちらの安楽椅子探偵はだいぶ辛口発言と大いに偏見(まあ時代を考えれは仕方がないのか)に満ちている。

短編集でサクッと読めるし、良い意味でのワンパターンが読んでいて心地いい。

ホント、ママは何でも知っているのである。というより、ママが知っている範囲のことを押しなべてすべての事件に応用しちゃうのである。

 

人の気持ちのスペシャリスト(メンタリスト?)なのだ。

 

しかしひとこと言わせてもらえるならば「こんな姑はイヤ」だ。

 

あっという間に読み終わって、クスッと笑えるし、気の利いたイヤミの勉強にもなるよ。

嫁姑の関係に悩んでいる人にもいない人にもおススメ!

 

 

 

 

 

 

「憑かれた女」疲れた女は私。

テレビで見たのだが、最近のつぶやきを研究すると外出自粛が始まったあたりから、「疲れた」とか「鬱」とかいうキーワードが増えているらしい。

 

私も家から出ないだけなのに、想像以上にストレスを感じている。

 

人間とは贅沢なもので、家でゆっくりしたいなーと思っていたけど、こんだけ家にいるのはツーマッチ。大変な苦痛だった。

 

それに、体の節々が痛くないすか?
在宅勤務始まって体のいたるところがぽきぽき言うのだが。とにかく疲れる。

 

さて、疲れた違いで横溝正史の「憑かれた女」を読んだ。

 

 

自称探偵小説作家の井手江南に伴われ、エマ子は恐る恐る不気味な洋館の中へ入った。そして問題のドアが開かれた瞬間、彼女は恐怖の悲鳴を上げた。部屋の隅に燃えさかる暖炉の中には、黒煙をあげてくすぶり続ける一本の女の腕が! ここ数カ月間、日夜恐ろしい悪夢に悩み続けてきたエマ子は、それが実際の事件として眼前にくり広げられたと知って戦慄した……。名探偵由利先生と敏腕事件記者三津木俊助が、鮮やかな推理を展開する傑作長編、ほか首吊り船/幽霊騎手の2篇を収録。 

 

憑かれた女

それにしても、ずっとどこかで読んだようなというデジャブを抱えながら読んでいたのだが、先ほど検索して解決

 

「2008年11月の読書記録・小説部門」 | のぽねこミステリ館 - 楽天ブログ

 

のぽねこ様いつもありがとうございます。

 

なんでも「喘ぎなく死美人」の中にも収録されている「疲れた女」は、この話をベースに書き換えられた話なんだって。

道理で読んだような読んでないような・・・すっきり!

 

喘ぎ泣くて・・・「喘ぎ泣く死美人」今日読んだ本「ゾンビで学ぶAtoZ」 - iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

 

それにしても、エマ子はかわいい。そしてみんなが思っているよりよほど賢い。
自称探偵小説作家の井手江南(ってこれって「いてえなあ」の駄洒落なんだろうか)

この、小説家はエマ子に惚れていたんだと思う。

世の中には惚れた相手に意地悪をしたがる小学生のまま大人になった人間がいるものだが、ここまで徹底しているとしっぺ返しも大きくなる。

エマ子は美しくて、しかもほぼアル中で神経症だが、自称探偵小説家ごときに侮られる女ではなかったのだ。

 自業自得としか言いようがないけど、ほんとに誰も幸せにならない。残念。

首吊り船

 大陸で恋に落ちた二人は、自分勝手な親達に引き裂かれた。

美しすぎると金持ちとかから求婚されて大変だなという話。

当時は、結婚は親が決めるものだったのだろうか?父親は結納金に目がくらみとっとと娘を金持ちに嫁がせようとするし、金持ちの方はかわいそうな彼氏を自己に見せかけて殺そうとする。

そりゃ復讐もされますな。

タイトルは面妖な感じですが、トリックにかかわってくるので伏せておく。

 

幽霊騎手

 これは、何とも愉快な話。

独特の文体、というか講談のような語り口でこれも恋のエピソードが絡んでくる。

幽霊、とあるがどちらかというと怪盗紳士とか、なんとかナイトみたいな名前の方がしっくりくるかも。

とにかく、ナイスガイなのだ。さわやかないい奴でしかも義賊。

よくある、傲慢な金持ちからだけ盗むっていうやつ。

しかも、盗人猛々しいというか、幽霊騎士役の舞台俳優が幽霊騎士なのだ。

(ネタバレって程ではないので言ってみた)

ミステリーというよりはアクション物といった感じだが嫌いじゃない。

 

 

以上、三編通じて由利先生シリーズではあるがほとんど由利先生は活躍しない。

由利先生は名前こそ「鱗太郎」なんてキラキラしているけど控えめすぎる男なのだ。

 

コロナ禍でお疲れの皆様、疲れた人にならないようご自愛くださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ファクトフルネス」世の中は少しずつ良くなっている。ただし執筆時は。

ファクトフルネスを読んだ。

まさしくこのコロナ禍の今、この人だったらなんと言うか聞いてみたかった。

 

残念ながら作者はこの本の上梓を待たず、すい臓がんでお亡くなりになったそうである。

 

昨年から話題の書としていろんなところでオススメされていたが、正直敷居が高くて

 

でも、お難しいでしょー!

 

と思っていましたが意外や意外、最後まで面白く読めた。

とはいえ今回はオーディブル版で読み聞かせてもらったので、字面を追って最後まで読めたかどうかは自信ない。

 

 

最初に、クイズが出される。

世の中のことをどれだが知っているか試すクイズだ。

正直、結果はズタボロで無作為にチンパンジーに選ばせらよりも正答率が低かった。

これは、教養があるとされる職業群の方が正答率が低いくらいなのだ。

 

ハンス氏は「なぜ皆んな新しいデータをもとに考えないのか」と嘆く。

 

例えば、女子の平均教育年数。

実はほぼ男子との差はなくなっている。

例えば、なんらかの形で電気を使える人。

実は8割。

 

我々が教育を受けた時代のデータに比べて格段に世界はよりよくなっていたのだ。

『ファクトフルネス(FACTFULNESS)』チンパンジークイズ

 

クイズを試したい方はこちらに。

思いっきりチンパンジークイズって名前になっとる。

 

読了したのにに2問落とした。が、この問題3割以上取れる人は本当に少ないんだって。

 

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ハンス氏の主張はこうだ。

世の中はより良くなっている。

この進歩を止めないために何が必要か、正しいデータをもとに考えよ。

発展途上国とは何か?自分たちと何が違うのか?

なぜ同じレベルの生活を送るのを無理と考えるのか?

 

ユーモアを交えた彼の語り口が楽しくて思わず人に伝えたくなる。

 

本の中には、データをいかに見せるかという部分が多かったのが残念ながら読み聞かせなので図版を全然見てない。

というわけで、彼がプレゼンしているTEDを探してみた。

『FACTFULNESS』の著者、ハンス・ロスリングのTED動画まとめ | ぽりずむ

まとめてくれてる方がいた。あとでじっくりみよう。

 

それにしても、もしこの人が今生きていたらなんというだろう。このコロナ禍中に。

 

作者は、感染者を研究する医師でエボラ出血熱などの対策を行った人なのだ。

 

今この人が居なくなってしまっていたことはとても残念だと思う。

 

思ったよりずっと読みやすいので、さっきのチンパンジークイズでいい点取れなかった方には特におススメ!

 

 

「魔眼の匣の殺人」はワトソンが語り部から主役になった話だ

映画化で話題だった「屍人荘の殺人」の続編、「魔眼の匣の殺人」を読んだ。

 

魔眼の匣の殺人

魔眼の匣の殺人

  • 作者:今村 昌弘
  • 発売日: 2019/02/20
  • メディア: 単行本
 

 

その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。

 

こいつの続編ね↓

shijinsou.jp

 

映画は見てないけど予告編のポップさにちょっと驚いた。別物?

でも葉村君役の神木隆之介がいいよね!さすが部下にしたい芸能人NO1!(そんなのがあるのか知らんけど)

 

この話、いわゆるワトソンが主人公の話。

今までの古今東西ワトソン役は「語り部」で、主人公はあくまでホームズだったけど、

葉村君はちょっと違う。

 

語り部であると同時にこのミステリーの主人公なのだ。

ふがいないところ、悩みや屈折もあり、そして2作目では恋心もあり。

 

ここからは2冊目の「魔眼の匣の殺人」の感想。

 

まず、「外れることがないという予言者サキミ様」という超能力が出てくる。

前回も、ほにゃららとミステリのマリアージュと言われていたが、2冊目は超能力とミステリの融合。

 

たいがいこの手の取り合わせは「とんでもミステリ」と言われてしまうことが多いが、綱渡り的に成功しているところがすごいのだ。

 

絶対に外れることがない予言者が「あと二日で4人死ぬ」といったクローズドサークルに放り込まれたら人間はどうなるか?が描かれている。

 

しかも、一本しかないつり橋が燃えて渡れない!というもう、べたべたの展開。

(何回も見たな~コナンとか金田一少年とか、何ならガラスの仮面でも燃やしてたわ)

 

しかし、その展開をしっかり認識して

 

「この状況で殺人を起こせば、救助が来たときに警察の捜査ですぐに犯人が分かってしまうではないか。それでもなお殺人を犯すのはなぜか?」

 

という論理で進んでいくので、ここはちっともベタじゃない!

 

結局、前作で大きな謎として残された「斑目(まだらめ)機関」や「剣崎比留子の生まれ持った何か」についての解明はほとんど進展がなかったので、さらに続巻が出るのだろう。

 

それにしても、このシリーズ一番最初に主人公だと思い込んでいた明智君がいなくなってしまったことがすごく惜しいと思う。

彼を慕っていた葉村君だけでは無く、なぜか読者にも喪失感を味合わせ続けている明智君。

 

もしかして、復活のワンチャンあるかも!?

 

あ、こんなものが出ていた。やっぱり明智君忘れがたい!

 

 

話題作かつ、ネタバレ厳禁系なので(特に屍人荘の殺人の方は)誰かにばらされる前に読むことをおススメします!

 

 

3月に読んだ漫画

みんなが3月を振り返っていたので、イイネ!と思って真似してみる。

本は全部ブログに上げてるので、それ以外の漫画たち。

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折り紙で作った鬼滅キャラ

 

 

まずは鬼滅の刃1〜8巻

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

ものすごい人気なのは知っていたが、アマゾンのコミックストップ10が全て鬼滅の刃だった時は流石に驚いた。

めちゃはまっている子供達に何が面白いのか聞いても、全く伝わってこない…語彙力のなさが心配になる。

 

どんだけはまってるかと言うと、折り紙で登場人物を折るほどにはまっている。

 

 というわけで8巻まで読んだ。

 

確かに次の巻、次の巻と止まらずに読んでしまったが、さてどこがどうすごいのかはイマイチ説明できない。

は!語彙力のなさは私からの遺伝か?

 

さて、

底抜けにいい奴の主人公が努力して敵を倒し、倒したと思ったらまたさらに強い敵が現れる。

 

毎回毎回、絶望的なほど強い敵をなんとか打ち負かした、と思ったら次の敵はさらに強い、という強さのインフレが起こっている点では、とても少年ジャンプらしい。

セオリー通りだし、失礼ながらそこまで絵も美麗というわけでもない。

この大ヒットの理由は何だろう?セリフがいいのかなー

 

鬼になってしまった妹が可愛いんだよね。

口輪(くちわ)みたいなのしてるけど。

 

続きも読みたいけど母の金で買うのは悔しいので待ち。

 

 

これ、結構面白かった。

私も人見知りをするところがあって、まあ、これは人見知りというよりは好き嫌いかもしれぬが、作者のがんばりが見ていて面白かった。

人見知りだけど、ポジティブ!

人見知りを克服するための年間計画を立てているんだけど、一番最初にすることが

 

「占い師にみてもらう」

 

なにゆえ・・・しかも、占い師には「いいことしか言わないで!」とお願いするらしい。(カウンセラーとして利用?)

しかし人見知りを何とか克服したいという思いから、まず行きつけのバーを作って友達をつくる!とか、習い事をする!とか着々と(いやいやながら)こなしていくのである。

 

お酒飲めないのに!しかも、習い事のチョイスが変!

 

最後は無事、海外一人旅で現地で友達を作るところまで成長する姿にちょっとだけ感動する。

 

 

 

 

ツイッターで話題の妖怪「アマビエ」の話題を追いかけていたら
ひょんな流れでこの漫画にたどり着いてしまい読む。

 

密教僧の不思議な話集というところか。アマビエと同じように、疫病には私の絵姿を見せなさいといった高僧がいたらしい。霊験あらたかとか。次はこれが来るんじゃないかしら?

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疫病・災厄除けの角大師 

 

 不思議な世界ってあるんだな、と思う話ばかり。

 

咲良の居酒屋歳時奇(1) (ボニータ・コミックス)

咲良の居酒屋歳時奇(1) (ボニータ・コミックス)

 

 同じ作者のこちらも。おいしそうな料理とこの世ならぬものの話。

 

テセウスの船(1) (モーニングコミックス)
 

 こちら、ドラマが話題でしたね。2巻まで無料だったので読む。

面白い、タイムスリップした息子が父の犯行とされる事件を探る話なのだが、

少なくとも2巻の段階ではすべての人がみなあやしー

原作とドラマはどうやら少々違うという噂を聞いたが、こうなったら誰が犯人か絶対に見ないし聞かない。

早めに続巻を手配しようと思う。

タイトルのせいで何となく、戦時中の話?とか誤解していたが全然違った。タイトルで損をしていないかしら?意味不明すぎるというか・・・

え?いらん世話ですか?

 

 

 スウェーデンからやってきた女の子が日常で出会った様々の日本の不思議なとこ!をとても温かい目で紹介してくれる四コマ漫画

全然批判的なところがなくて(それは彼女が日本大好きだから)安楽な気持ちでよめる。

 

 面白いのか面白いのか私の範疇を超えていた・・・

あんまりグロい系は苦手なので、もうちょいマイルドでお願いしたい。

 

 もう、何も言うことなし。ドラえもんのフォルムもよりかわいいほうかわいいほうへ進化していることがよくわかる。

ふふっ(思い出し笑い)

 

こんな時代に読みたい「感染症にまつわる本」

アマゾンの小説ランキングにて、カミュの「ペスト」が小説の1位に入っていた。

・・・こ、これはコロナの影響?

 

ペスト (新潮文庫)

ペスト (新潮文庫)

  • 作者:カミュ
  • 発売日: 1969/10/30
  • メディア: ペーパーバック
 

 アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。

 

こんな時代だからこそ自分で考えたい

当たり前だが見えないウィルス相手に見て見ぬふりは通じない。 

だんだん対岸の火事ではなくなってきた今日この頃、むやみに恐れる必要はないけれど、正しく知ることが大事だなとあらためて思う。

 

そして自分で考えることが大事だなと思う。生死の問題はだれも責任を取ってくれぬ。

 

テレビを見ていると毎日「科学的なコロナ情報」や「政治的なコロナ情報」にあふれかえっている。

情報は収集しておきたいけど、入ってくる情報は取捨選択できないので正直気が滅入る。

 

特に「フェイクニュースに惑わされる愚かな庶民」的な報道が一番キライ。

 

不要不急の外出を避けるためには、買いだめするよ?母だもの。

子供にひもじい思いさせないように、乾麺もコメも買わせてもらいますよ。

買い占める必要のないほどの必要十分量があったとしても、各自の家に届かないようになったら意味ないし。

前回のトイレットペーパーのもデマを信じたというよりも、

テレビで「トイレットペーパーが続々と売り切れているというニュースをみて

こりゃ、みんなほんとにトイレットペーパー買うよね、なくなる前に購入しよう

の悪循環だった。

 

だって、いくら工場に大量にあっても自分のおけつが今日拭けなかったら困るし。

買占めの悪循環がどの程度続くかは読めないし。

 

決してデマやフェイクに騙されたわけではなく、マスコミが流したニュースが集団心理を刺激したのではないかね。

 

マスクだって買い占める人を「愚かな、必要十分量あるのに」という論調だったけど、いまだ何処行っても買えない状況。

・・・買い占めている一部の人間は倫理観のない 商売にたけた人物だと思う。

まあ、いい死に方はしないとは思うが。

 

今は、自分の身の回りのマスクだの食べ物のことで振り回されてはいるけれど、週末首都圏の外出自粛がとうとう本当のことになり、今後医療機関のオーバーフローなどどんどん恐ろしい予想も浮かんでくる。

と、うかうかしていたら自分の住む県も週末が外出自粛になった。

 

少なくともどのニュースを見ても朗らかな気持ちにならない今日この頃。

 

せめて、しっかり考えるための本はないかと探してみた。

とはいえ、未読の本ばかり。アマゾンやみなさんのレビューを参考にさせていただいた。
これから勉強するからいいのだ。

 

まずは仕組みを知ろう

 

 Amazonで免疫力で検索するとののすごい数の本や雑誌がヒットする。

ほとんどが、何を食べるとか何をどうすれば免疫力が上がる!というハウツー本のようなものが多い。少々どころでなく胡散臭いものも多い。

 

この本は、基本的なワクチンと免疫の仕組みについて書かれている。

どうすれば免疫力が上がるの改善の体内に入ったウィルスはどうなるのか?という免疫のしくみが説明されている。

ワクチン研究の第一人者が素人向けに書いたワクチンと免疫のしくみの本。あと、巷にあふれるとんでも医療に対する痛烈な皮肉も入ってておもしろい。

 

 

はたらく細胞(1) (シリウスKC)

はたらく細胞(1) (シリウスKC)

  • 作者:清水 茜
  • 発売日: 2015/07/09
  • メディア: コミック
 

肺炎球菌! スギ花粉症! インフルエンザ! すり傷! 次々とこの世界(体)を襲う脅威。その時、体の中ではどんな攻防が繰り広げられているのか!? 白血球、赤血球、血小板、B細胞、T細胞…etc.彼らは働く、24時間365日休みなく! 連載初回から大反響を呼んだ「細胞擬人化漫画」、待望の第1巻登場!

体内に入ってきたウイルスと戦う免疫細胞たち。どちらも擬人化されているので親しみやすい?NK細胞さんかっこいい。

わかりやすくて素晴らしい(のだが、コロナウイルスとは何か、てきなことをすっかりわすれてしまう)

 

ウイルスが体に入ってくるとどうなるのか?から知りたい人におススメ。

 

さて、どんどん柔らかめな本に。

 

パンデミックが起こったらどうなるのか

 

夏の災厄 (角川文庫)

夏の災厄 (角川文庫)

  • 作者:篠田 節子
  • 発売日: 2015/02/25
  • メディア: 文庫
 

 

平凡な郊外の町に、災いは舞い降りた。熱に浮かされ、痙攣を起こしながら倒れる住民が続出、日本脳炎と診断された。撲滅されたはずの伝染病がなぜ今頃蔓延するのか?保健センターの職員による感染防止と原因究明は、後手にまわる行政の対応や大学病院の圧力に難航。その間にもウイルスは住人の肉体と精神を蝕み続け―。20年も前から現代生活の脆さに警鐘を鳴らしていた戦慄のパンデミック・ミステリ!

 

生理的にゾワゾワが止まらない本。もしパンデミックが起こった時に、人間はどう行動するのか?

全てが後手後手に回っているのを読みながらやきもきするのだが、最後まで救いがない。

怖いけどおそらくこうなるなと思ってしまうような官邸の対応。

20年前の本だが逆に今この情況で読むと怖すぎるかもしれない。

 

医療の力を信じたくなる

 

 

江戸時代いタイムスリップした医師が、コロリ(コレラ)の治療を行う話。

歴史を変えてしまうことになっても医師として今目の前の人を救い続ける話。

とはいえドラマでしか見ていないのだが。

大沢たかおのカッコよさがはじめてわかった。

日曜劇場「JIN -仁-」TBS開局60周年記念|TBSテレビ

 

まとめ

毎日毎日胸の塞がるニュースが続くが、外出は自粛しても決しても謹慎しているわけではない。

 

なんとなく、楽しい事をしてはいけないような気持ちになっている人もいるみたいだけど、

目的は自粛じゃなくて感染防止なんだよね。

軽薄かもしれないけど、今はたくさん笑ってNK細胞さんを増やさないといけない時期なんじゃないか?

お笑い、落語、漫画なんかのコンテンツ購入とか推進したらいいと思う。

笑って免疫力も上がるし、経済も少しは回るし。