ブログをあまりに放置していたら、ログアウトしていてちょっとビビった。
読んだ本を記録するつもりで始めたのに誰に謝る必要もないが、あえて言うなら2ヶ月前くらいの私ごめん。大分放置してしまった。
その間、もちろんできる範囲でゴリゴリ読んでいたのだがもはや忘却。
そういうわけで、最近でもないのだが久しぶりに面白くて新しい人のマンガを買ってしまった。
「こころ」「泣いた赤鬼」「山月記」…
みんなが昔から慣れ親しんできた文学作品、
それちょっとBLな匂いしませんか?
「実は私も『これBLじゃないんかな?』て思ってたんです。でもそれを学校の授業で言えなかった…!」
大丈夫。ソムリエお兄さんはそんなあなたたちの味方です。
今日もBLソムリエお兄さんが
ボーイズがラブする匂いを名作から探し当て、(ライクも可)
腐ったものが読みたいあなたに
最適な文学をオススメします!
なんかもういろいろ説明が必要な感じだが(笑)
言葉遣いが(というかスラング?)が私にはすごく新鮮で、色々娘にBL用語を解説してもらいながら読む。
表紙を見ていただければ分かる通り、
「こころ」は先生総受けメリバBL小説です。
とのこと。
メリバ =メリーとバッド、人によって受け止め方の違うエンディングのこと(たぶん)
とか、
先生総受け = えーっと先生がモテる方ちがうな。なんと説明したらいいのかいまいちわからんけど。先生はわたしとKから愛されている?狙われている?うーむ。
ごにょごにょ・・・なるほどなるほど。深いわ。
ってことで、高校依頼読んでなかった夏目漱石のこころを読んだ。
言わずもがなの明治の文豪の書いた最高峰とも呼べる名作文学だ。
だが、ソムリエお兄さんの言うことも一理ある。
例えば、最初に出てくる海水浴場の西洋人について(確かに何の前ふりかわからないけど出てきている。)とか、私、の発言とか。
そう言われてみれば先生は・・・先生は・・・そうなんじゃないの!?
と思ってしまう。(すくなくとも私、はそうでしょう)
言われれば言われるほど確かに・・・ってなる。
こういうのを匂い系小説というらしい。くすくす。
がぜん面白くなってきて読みすすめると「泣いた赤鬼」だの「ごんぎつね」だの「山月記」「銀河鉄道の夜」だのみんなが知っている名作文学が、BL小説に早変わり。
もういろんなもんが槍玉にあげられていて面白いのである。
作者、実は国文学部卒でいわゆる「ちゃんと読んだ人」なのだ。
それだけに説得力が、というか私レベルの人間はしっかりと「コレハBLデスネ」と丸め込まれる楽しい漫画だ。
でも、コレをきっかけに私は「こころ」や「山月記」を再読したのである。
これって、マンガと文学の垣根を低くする素敵な関係じゃなかろうか。
多分この漫画読んだ人はこころ読み返すと思うのーーー!
しかもニヤニヤしながらふかよみしながら。
ただの文学紹介マンガではなくツッコミの又来君のキャラがどんどん崩壊していくところもかなり好み。
そして、いろんな地口というかイアゆる腐女子スラングがてんこ盛りで面白い。
この人、言葉が好きなんだろうなと思う。
BL好きの人もだけど、ちょっと興味あるけど~くらいの人にもとってもおすすめ。
映倫に引っかかりそうな表現はありませんのでご安心を。