合本版を買ったので、今まで躊躇してた国名シリーズをまくっている。
合本版って、思うんだけど読み上げるときになんというかちょっとした「ため」というか、息抜きを挟んでほしい。
章の前とかさ。せめて別のタイトルに移るときくらいは何秒か空白を入れられぬものか。
それがお前の限界なのか、Kindleよ。
あとがきからいきなり次のタイトルに流れ込むように入っているので脳が追い付かんのだ。
あ、相変わらず通勤途中にiPhoneに「Kindle読み上げて」もらっている。
最近のバージョンアップで、画像が挿入されていていも読み上げが止まらなくなったし、
以前より途中で読むのを放棄することが少なくなった。いいぞ!
まあ、欲を言えばまだいっぱい欲を言いたいのだが、私に語りかけてくれるのは今のところこいつだけ。うまくやっていこうぜ!
さて、今回のタイトルは満を持して「英国」だ。
資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。日本中に大パニックを起こそうとする“怪物”「ジャバウォッキー」。巧妙に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵を描いた「完璧な遺書」――おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが活躍する傑作ミステリ全6篇。待望の〈国名シリーズ〉第4弾!
個人で英国庭園を作った男が殺された。庭を見ながらうたた寝をしているように。
それにしても、この資産家の男はほんとに底意地のわるいやなやつだなあ。
どんだけお金を持っていても、そりゃあいい死に方はできないでしょうよ。
他にも、以下の5つの短編集
「雨天決行」
作中作で辛口エッセイが挿入されている。
けど、なんかちょっと一生懸命女性のフリして書いてる?感が出てたなー
「竜胆紅一の疑惑」
ちょっとだけミザリーみたいな?
小説を愛されすぎるのも考えもの。
「三つの日付」
確かに、今日が何月何日かしょっちゅう間違えるが、一方ででは間違えたことを何年も覚えててアリバイ工作に利用しようとするそのアンバランスさよ!
「完璧な遺書」
ワープロ全盛期の話。そうそう、印刷するのにアホのように失敗してたよ。そして、フロッピー。
今聴くとなんかお洒落なお菓子のような名前だ。
「ジャバウォッキー」
お前の時計は遅れている。
カッコいい隠喩とかではなく、文字通りの意味?だった。
ジャバウォッキーは不思議な国のアリスに出てくる妖精?妖怪?モンスター?とにかく架空の言葉遊び大好きな生き物。
ずっと短編集が続いていて、読みやすいといえば読みやすいが、そろそろがっつり長編ミステリーが読みたいところ。
それにしても、国名シリーズ一気読みゆえ携帯がない時代から、凄い勢いで携帯が普及してくる様子が読んでいてわかる。
現にジャバウオッキーは、新幹線内から携帯電話をかけてくる話。
初回は待ち合わせに携帯なくて出たとこ勝負だったのに。
私が若い頃確かに携帯がなかった。待ち合わせも会いたいなら念入りにだ。会いたくない時も便利だった。あら、残念で済んだもの。
たったの20数年前だ。
あと20年後にはどんな生活になってるのか楽しみ。
多分デバイスは脳内埋め込みで、漢字のテストも英単語のテストもなんの意味もなさないはず。
むしろ、折り紙とか切り絵、体育みたいに自分の身体を思い通りにコントロールする能力とか必要になるかもねー
そうすると、能力の高さとは?ってなって、子供の習い事も変わるよね。
むしろ携帯持たない方がステイタス。みたいな
あーなんか、スカッとするSF読みたい!