取材で雪深い裏磐梯を訪れたミステリ作家・有栖川有栖はスウェーデン館と地元の人が呼ぶログハウスに招かれ、そこで深い悲しみに包まれた殺人事件に遭遇する。臨床犯罪学者・火村英生に応援を頼み、絶妙コンビが美人画家姉妹に訪れたおぞましい惨劇の謎に挑む。大好評〈国名シリーズ〉第2弾! 長編ミステリ。
スウェーデンといえば、私が知っていることは少ない。
つい最近、テレビのニュースで「スウェーデンは集団免疫を獲得したらしい」と聞いた。
おお、すごいやん。ちょうどスウェーデン館の謎を読書中だったので聞いていると。
その後、コメンテーターたちがヒステリックに何か言っていた。
結局なんというか
「弱いものが死に絶えた・・・?」ってことなのかな。
死亡率もかなり高いそうな。
それについては、スウェーデンの人たちの死生観も関係あるようで、
図らずも「スウェーデン館の謎」での、スウェーデン人の死生観という話題が出てきていた。
死は終わりではない、らしい。死んだ孫死後に再開することを楽しみにしているそうだ。
そう考えるしかないのかもしれないけど。
小説は 雪の中の密室、つまり犯人の足跡がない!タイプの密室。
片道の被害者の足跡と、発見者の往復した足跡しかない離れ。
犯人はいったい誰なのだ?
この話は一回読んだことがあったのだが、ちょっと記憶と違っていて、最後まであれあれ?という感じで判っていたはずなのに、「してやられた~~~」と思った。
トリックとしても火村英生のキザっぷりも、有栖の優柔不断プリもすべて楽しめる一冊です。おすすめ。
ところで、スウェーデンについての基礎知識を~と思いググってみたら
あの「LiLiCo」はスウェーデン出身とな。へー
なんか、この本の「薄幸の美女」のスウェーデン人とのイメージが違いすぎて、読む前に知らなくてよかったなと。
なんか、この人の元気いっぱい肉食です!という感じが主人公とそぐわないのよ。
私の中でのスウェーデンのイメージはまさにこの映画。
こわそうだし、絶対怖いよね。美しいけども。てか観てないんだけど。