「幻坂」大阪の坂を舞台にした怪談の短編集

有栖川有栖の「幻坂」をよんだ。

幻坂 (角川文庫)

雨の坂道で出会い、恋におちるも、自意識のために、愛する女を死に追いやってしまった作家の苦悩が哀切な「愛染坂」。坂に棲みついている猫たちの写真を撮るために訪れた女子高生が、その夜から金縛りと奇妙な悪夢に悩まされる「口縄坂」。大坂で頓死した松尾芭蕉の最期を怪談に昇華した「枯野」など9篇を収録。大阪の町にある「天王寺七坂」を舞台に、その地の歴史とさまざまな人間模様を艶のある筆致で描く。 

なんといってもタイトルページに入っているイラストがとても美しい。

しかしやっぱりミステリーとばかり思いこんで読むので怪談だった時の落ちのなさに一話目で衝撃を受ける。

大阪の坂をモチーフにちょっと落ちのない話(怪談だからオチはいらないんだけど)があったり、

心霊探偵⁉︎が出てきて事件をスッキリ解決したりする話もある。

おそらく最近二冊目が出た「濱地健三郎」シリーズと見た。

[まとめ買い] 濱地健三郎シリーズ

余談だが作中に女子高生が織田作之助を敬愛してるエピソードが出てくるが一冊も読んでないのでピンとこない。

名作って読んどけばよかった。って学生じゃなくなってから思うんだよな。

天衣無縫 (角川文庫)

表紙が可愛い文豪ストレドックス版を貼ってみた。

織田作之助はハンサムだったらしい。青空文庫で読めるみたいだから代表作「夫婦善哉」くらいは読もうかな。