初読みの作家さん下村敦史の「真実の檻」を読んだ。
生き別れの父は、殺人犯?--家族の絆と法廷の闇に迫るミステリ!
亡き母は、他の人を愛していた。その相手こそが僕の本当の父、そして、殺人犯。しかし逮捕時の状況には謎が残っていた--『闇に香る嘘』の著者が放つ渾身のミステリ。
本屋でチラシを配っていたこの本。
気になったのでAmazonの欲しいものリストに入れていたら、まんまと?向こうから読み放題になったから読んだらええやん!とお知らせをしてきた。
存在すら知らなかった実父の侵した罪(痴漢ではないよ)。
自分には殺人犯の血が流れているのか?
冤罪の可能性に書けてジャーナリストの夏木涼子(美人)と一緒に、事件を再調査する。
正直な感想を言わせてもらうと、どうも主人公の洋平君のセリフがいまいちうそっぽいというか、大学生にしては納得するの早いし、しれっと行動力がある割には発言が超軽かったりとがっかりポイントもあった。
だが、さすが「渾身のリーガルミステリー」とあおる通り、法律の知識を盾にしたやり取りなんかが読みごたえがあった。
血のつながった父と育ての父の二人の父親の前で揺れる洋平。
そこは2択なんだ・・・まあ、いいけど。もし勘違いだったらお父さん傷つきまくるよね。
どうしてもネタバレになってしまうので言いにくいが、「おまえはどちらかを選ばねばいけないような気になってしまっているだけだ」というのは的を得た発言かなと。
「冤罪」というのがキーワードで今回は痴漢の冤罪事件が話に絡んでくるのだが、
・・・痴漢冤罪怖ぇ~~~
痴漢とされた時によっぽどうまくやらないと、後は有罪へ向けたベルトコンベヤーに乗せられてしまう。思わず旦那に電話したくなった。あんた、痴漢したらいかんよ!って。違うか。
電車で痴漢に間違われたら、その場で徹底的に指紋でも繊維片でもついてないか調べてもらうのだ!
いったん別の場所に移ったり、一回納得して解散したりしたらアウトだ。
痴漢も冤罪だったらぞっとする。みなさん車内での手の位置にはお気をつけなはれや!! 本当にやってても相当引くけど!!!
間違われる可能性が1ミリでもないとは言えない企業戦士の方は、ぜひ。