久しぶりに金田一耕助ものを読んだ。
この表紙!ドロンジョ様とこの人くらいしかこんなマスクは着けてないと思う。
タバコの煙やアルコールの匂いが立ちこめる臨海荘の大ホール。マスクをつけた大勢の男女が集い、今宵の相手を物色している。そして乱交パーティーが終ろうとした矢先、殺人事件が起きた! 被害者は臨海荘の美しい女主人で、無残にも左の乳房をえぐられていた。ボーイに変装し潜入していた金田一耕助は、駆けつけた警官たちと取り調べを開始した。だが、事件の裏には大規模な麻薬密売が複雑にからんで……。表題作ほか2篇を収めた、横溝正史の傑作本格推理小説。
享楽的なパーティ会場で殺された美女。
現場にはなぜか金田一耕助がボーイの恰好で潜入していた・・・
金田一耕助は相変わらず、貧相とかもじゃもじゃ頭とか結構な言われよう。
かわいそうになってきた。
今回のトリックはなんだかとても、目を覆いたくなるというか、いやーん、という感じ。もはや何言ってるかわからないと思うけど。
ネタバレにならないように感想を書くのは結構難しいものだ。
とにかく、コケティッシュな奈津子が意外とあっさり死体になっていたのには驚いた。
主役だとばかり・・・
ほかには
「暗闇の中の猫」・・・銀行強盗が逃げ込んだキャバレーには多額の現金が隠されているのか?暗闇の中で銃を撃ったのは誰だ?(とっ散らかった紹介しか書けない・・・すでに記憶が薄れかけている)
「眠れる花嫁」・・・ものすごくデジャブな感じの死体を愛する話。
あれ、この話を読んだことあったっけ?それとも、何回か同じような話があるんだっけ?どちらにしろ今回も、まさかの犯人を金田一さんがズバリと当ててすっきり?した。
金田一耕助はここでも、貧相だけど不思議と人好きのする笑顔で人々を魅了していた。
華やかな野獣ってなに?と気になる方にお勧めです。