iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

青空文庫

「バーナード嬢曰く」オドラテクとはなにか調べた

年末になにげに楽しみにしている、バーナード嬢の新刊が出た。 今回はオドロキオドラデク号だ。 だ、と言われても、という感じだろうが。 カフカの短編小説に「オドラデク」と言うちょっとよくわからない物が出てくるんだそうだ。 www.aozora.gr.jp 青空文庫…

「おしえて!BLお兄さん」と読む、名作「こころ」

ブログをあまりに放置していたら、ログアウトしていてちょっとビビった。 読んだ本を記録するつもりで始めたのに誰に謝る必要もないが、あえて言うなら2ヶ月前くらいの私ごめん。大分放置してしまった。 その間、もちろんできる範囲でゴリゴリ読んでいたのだ…

「白痴」焼き鳥たべれなくなるやん・・・

坂口安吾の「白痴」を読んだ。 体験した者にしか書けないであろうリアル空襲の描写にガクブルだった・・・ 主人公伊沢は映画の演出家で「表現者である俺」を自負しているのだが、一方で月給の心配をしている。 そんな自分がイヤで仕方がない。いっそ、戦争が…

桜終わっちゃったけど「桜の森の満開の下」

坂口安吾の「桜の森の満開の下」を読んだ。 桜の森の満開の下 作者:坂口 安吾 発売日: 2012/09/14 メディア: Kindle版 昭和初期に活躍した「無頼派」の代表的作家である坂口安吾の小説。初出は「肉体」[1947(昭和22)年]。通る人々が皆「気が変になる」鈴…

「卍」「秘密」「吉野葛」「陰翳礼讃」

谷崎潤一郎の青空文庫を立て続けに読了。 それにしても、谷崎潤一郎のタイトルを検索するとまあまあきわどいビデオとかヒットするのでじわっとくる。 卍 卍 作者:谷崎 潤一郎 発売日: 2017/09/28 メディア: Kindle版 何年前だろうか、マジ卍という言葉が流行…

「痴人の愛」ダメでもいいダメにおぼれたいあなたに

今まで文豪のくくりで名前は存じ上げていたが、ほとんど読んだことなかった谷崎潤一郎。 いやね、最近金田一耕助読了しちゃって読むものなくてノマドなんですわ。 いろいろ手を出してみてるんですが、情熱を見いだせるものがまだ見つかっていない。 こんな時…

青空文庫があるじゃないか!これ読んどけの10冊 ~文豪(ストレイドッグス)編~ 

あっという間に寒くなって、師走。いよいよステイホームもう一度の雰囲気になってきた感もある。 こんな時は本を読もうぜ! お財布が軽かったり、なんかピンとくる本が見るからないときは青空文庫があるじゃないか! しかし、何せ膨大な青空文庫の本を前にど…

「無惨」世界初の推理小説と日本初の推理小説を読み比べた

黒岩涙香の「無惨」を読んだ。 無惨 作者:黒岩 涙香 発売日: 2012/10/02 メディア: Kindle版 世界で初めて書かれた推理小説「モルグ街の殺人」は知っていたけれど、日本初の推理小説は知らなかった。 それがこの黒岩涙香(るいこう)の「無惨」(今はやりの…