iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

読書感想

「塙侯爵一家 」幸せになるには程々が良い

横溝正史の「塙侯爵一家 」を読んだ。 塙侯爵一家 (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2012/10/16 メディア: Kindle版 霧深いロンドンの街の片隅で秘密裡に進められたある計画。それは、莫大な資産家塙侯爵の息子で欧州留学中の安道を、思い通りに操れる偽者…

志村後ろ後ろ!?的な?「私の家では何も起こらない」

恩田陸の「私の家では何も起こらない」を読んだ。 私の家では何も起こらない (角川文庫) 作者:恩田 陸 発売日: 2016/11/25 メディア: 文庫 小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語の数々。キッチンで殺しあ…

当時のなろう系?「黄金の指紋」「真珠塔・獣人魔島」

横溝正史の「黄金の指紋」と「真珠塔 獣人魔島」をよんだ。 どちらもジュブナイル、言わゆる青少年向けの(横溝正史にしては)健全で明るい物語である。 黄金の指紋 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2012/10/16 メディア: Kindle版…

「ほしとんで」青春と自意識

まさかの俳句で青春マンガ 本田の「ほしとんで」を読んだ。 ちなみにガイコツ書店員さんで有名な「本田」は著者名(もう少し何とかならんのか) 基本的に敬称略の私のブログでは、本田の、とか書くとなぜかドギマギする。 おさまりが悪いというか、むしろご…

「悪魔の家」由利先生頑張って!

横溝正史の「悪魔の家」を読んだ。 悪魔の家 「由利先生」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 武蔵野の面影をとどめた杉並木に生暖かい夜霧が立ちこめる人けのない道。帰途を急ぐ新日報社の花形記者三津木俊助は、背…

「呪いの塔」横溝先生×乱歩先生の仲良を知れ

横溝正史の「呪いの塔」を読んだ。 あんまり有名ではないけれど、傑作だと思う。 呪いの塔 (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2012/10/16 メディア: Kindle版 軽井沢高原の朝もやの中にうっそりとそびえるバベルの塔。この塔の外側には放射線状に伸びた七つ…

「山名耕作の不思議な生活」始末の極意よりは贅沢とみた

横溝正史「山名耕作の不思議な生活」を読んだ。 山名耕作の不思議な生活 (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2012/10/16 メディア: Kindle版 家並みもまばらな田舎くさい町の片隅に、十度ばかり往来に傾いたみすぼらしい家がある。その家には、天井がわりに…

恐ろしき四月馬鹿

いわゆるエイプリルフール 横溝正史のデビュー作という事で、登場人物も若者達でなんだか若々しい。 恐ろしき四月馬鹿 (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2012/10/16 メディア: Kindle版 なんとか島、とか悪魔のなんとかみたいないわゆる横溝先生ぽさはまだ…

五月に読んだ漫画 18冊

大体こういう記事は月初に書いてこそかっこいいのである。 まあ、かっこよくなくてもいいので、いいや。 さて、5月はなんせステイホームだったのでさぞや読んだだろうと、確認。 こういう時、電子書籍は履歴が残るから便利だと思う。 何ならタイトルをエク…

「双仮面」由利先生の活躍を見よ

双仮面 「由利先生」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 日本一の造船成金といわれる大富豪雨宮万造が、喜寿の祝いに造らせた黄金の模型船。船首にはダイヤが燦然と輝やき、その豪華さには誰もが眼をうばわれた。と…

「銭ゲバ」秋山ジョージ氏の訃報を聞いて

昨日のニュースで漫画家、秋山ジョージさんの訃報を聞いた。 正直、名前は知っていたたけれど読んだことないなーと思っていた。 先月までは。 実はゴールデンウイークの間に、kindleunlimitedで見つけた合本版を読んでいたのだ。 銭ゲバ 大合本 全4巻収録 作…

「インテリア」野間美由紀さんを悼む

高校生の時に友達が大好きで、よく押し貸しをされていた漫画家の野間美由紀さんが、5月にお亡くなりになっていたようだ。 59歳、まだまだな年齢だなあ。 代表作といえば「パズルゲーム☆はいすくーる」をまさしく高校生の時に読んでいたのだが、そのころな…

賛成?反対?「ぱいどん」

みなさま、漫画の神様をAIで降臨!で話題になった「ぱいどん」はもう読んだだろうか? いや、年明けに公開されているので結構前の話なのだが、最近たて続きでテレビや新聞で取り上げられていたので、調べたらなんとwebで無料で読めるらしいのだ。 robotstart.…

四月に読んだ漫画 8冊

3月に読んだ漫画、をつい最近書いたような気がしするけれど、アレよアレよという間に四月も終わってしまった。 いや、四月はコロナで世間はひっくり返り、仕事も子育てもとにかく何もかも大きなシフトチェンジが起こっていた。 最中はあっという間に過ぎ行く…

ゼンタングルを知っていますか?

ゼンタングルとはペン一本で紡ぐアート。 ゼンは「禅」のことで描いているうち心も癒されるというもの。 正解はないので、間違いもない。従って消しゴムは使わない。 とはいえとっても高級な落書きの手法かな? 電話かけてる時についついメモ帳になんか描い…

「流浪の月」恋愛でも友情でもない二人

今年の本屋大賞を受賞した流浪の月を読んだ。 【2020年本屋大賞 大賞受賞作】流浪の月 作者:凪良 ゆう 発売日: 2019/08/29 メディア: 単行本 どうしよう、本屋大賞に対する私の信頼がさらに高まったよ! 本屋大賞にハズレなし、を確信したね。 逆にいうと、…

「medium 霊媒探偵城塚翡翠」残り1/3からの一気呵成のたたみかけ!

いやぁ、さすがタイトルを総なめしただけある! 三冠獲得!「このミステリーがすごい!」2020年版国内篇 第一位「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング 第一位「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー 久しぶりにページをめく…

あの水木翁が描いた「泉鏡花伝」

あの水木しげるがあの泉鏡花の伝記を描いたらどうなるか? この表紙のちょっと「でこちん」な感じで書かれているが泉鏡花。 周りは素晴らしき点描で描かれた妖怪たちに囲まれている。 水木しげるの泉鏡花伝 (ビッグコミックススペシャル) 作者:水木 しげる,…

「ママは何でも知っている」古いアメリカコメディような

以前本屋でもらったチラシに載っていて気になっていた「ママは何でも知っている」を読んだ。 ママは何でも知っている (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ジェイムズ ヤッフェ,James Yaffe 発売日: 2015/06/04 メディア: 文庫 毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは…

「憑かれた女」疲れた女は私。

テレビで見たのだが、最近のつぶやきを研究すると外出自粛が始まったあたりから、「疲れた」とか「鬱」とかいうキーワードが増えているらしい。 私も家から出ないだけなのに、想像以上にストレスを感じている。 人間とは贅沢なもので、家でゆっくりしたいな…

「ファクトフルネス」世の中は少しずつ良くなっている。ただし執筆時は。

ファクトフルネスを読んだ。 まさしくこのコロナ禍の今、この人だったらなんと言うか聞いてみたかった。 残念ながら作者はこの本の上梓を待たず、すい臓がんでお亡くなりになったそうである。 昨年から話題の書としていろんなところでオススメされていたが、…

「魔眼の匣の殺人」はワトソンが語り部から主役になった話だ

映画化で話題だった「屍人荘の殺人」の続編、「魔眼の匣の殺人」を読んだ。 魔眼の匣の殺人 作者:今村 昌弘 発売日: 2019/02/20 メディア: 単行本 その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣…

3月に読んだ漫画

みんなが3月を振り返っていたので、イイネ!と思って真似してみる。 本は全部ブログに上げてるので、それ以外の漫画たち。 折り紙で作った鬼滅キャラ まずは鬼滅の刃1〜8巻 鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:吾峠呼世晴 発売日: 2016/06/17 メデ…

こんな時代に読みたい「感染症にまつわる本」

アマゾンの小説ランキングにて、カミュの「ペスト」が小説の1位に入っていた。 ・・・こ、これはコロナの影響? ペスト (新潮文庫) 作者:カミュ 発売日: 1969/10/30 メディア: ペーパーバック アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をい…

映画館に行けないご時世なので「犬鳴村」を読んだ

とは言えすでに上映期間は過ぎてらかもしれないが。 ちょっと前に周りの人たちが見に行きたいと言ってた映画「犬鳴村」の小説版を読んだ。 犬鳴村〈小説版〉 (竹書房文庫) 作者:樹生, 久田 発売日: 2020/01/16 メディア: 文庫 映画、結局予告編しか観れてい…

「幻の女」あの名作と同じタイトルだ!

横溝正史の「幻の女」を読んだ。 相変わらず素晴らしい表紙絵。めちゃくちゃ唇かんでて、超悔しそう・・・ 血しぶきもすごい! 幻の女 「由利先生」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 「人殺し!」叫び声を聞いた俊…

ドクロって書ける?「花髑髏」

横溝正史の「花髑髏」を読んだ。 よ、読めるけど冷静に考えたらめちゃくちゃ難しい漢字だな「髑髏」 難しい、というよりやたらデコラティブというか過剰よね。 ホネヘンが二つって言うのもすごい。 この漢字を書く事って一生一度あるかなぁ、と思ったので書…

Audibleはやっぱりすごい「予言の島」聞いた

澤村伊智の「予言の島」を読んだ。というか、今回Audible版で聞いた。 予言の島 作者:澤村伊智 発売日: 2019/03/15 メディア: 単行本 だってね、今2か月無料なんですよ! 以前3か月くらいオーディブルに加入していたのだが、辞めた理由はやはり 「ちょっと高…

「ひみつのしつもん」読み終わるのがもったいない奇天烈エッセー

岸本佐知子の「ひみつのしつもん」を読んだ。 ひみつのしつもん (単行本) 作者:岸本 佐知子 発売日: 2019/10/10 メディア: 単行本 頭くらくら、胸どきどき、腰がくがく、おどる言葉、はしる妄想、ゆがみだす世界は、なんだか愉快。 いっそうぼんやりとしかし…

やっぱりシュールでスプラッタ「筒井漫画瀆本」

高校生のときアホホド読んでいた筒井康隆の「筒井漫画読本」を読んだ。 あー、このコマ、筒井康隆の不条理さをよく表していると思いません? 高校生の時、めちゃくちゃ読んでいたのに最近はとんとご無沙汰していて、久々にこのシュールさを思い出してニヤつ…