iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

ミステリの映像化

基本、美女と逃げる話「ロバートラングドンシリーズ」

ダンブラウンの「ロバートラングドンシリーズ」を読んだ。 基本ずっと逃げている めちゃくちゃ面白かったけど、全シリーズにおいて言えることは、とにもかくにもずーっとロバートラングドン教授が美女と逃げている話だ。 毎回毎回タイプの違う美女がでてきて…

ミステリの女王「クリスティ」4冊一気読み

アガサクリスティ浮世絵風をAIに描かせてみた 「ミステリーの女王」と呼ばれるアガサクリスティを4冊一気読みした。 というか、またしてもAudible(オーディブル)に読んでもらった。 彼女の作品はかれこれ100年くらい以前に書かれた小説と思えないほど…

「真相は耳の中」コアなミステリファンにもオススメのポッドキャスト

皆さんは真相は耳の中というドラマをご存知だろうか?実は去年末に終わったばかりのドラマなのだが、このドラマのタイアップ企画のホットキャストがとても面白かったのでご紹介 open.spotify.com podcastを聞く習慣はなかったのだが「コアなミステリーファン…

最後にピースがハマる時の恐怖「怖ガラセ屋サン」

澤村伊智の「怖ガラセ屋サン」を読んだ。 怖ガラセ屋サン (幻冬舎単行本) 作者:澤村伊智 幻冬舎 Amazon 誰かを怖がらせてほしい。戦慄させ、息の根を止めてほしい。そんな願いを考えてくれる不思議な存在――。「怖ガラセ屋サン」が、あの手この手で、恐怖をナ…

モロッコ水晶の謎

有栖川有栖の「モロッコ水晶の謎」を読んだ。 モロッコ水晶の謎 (講談社文庫) 作者:有栖川 有栖 発売日: 2008/03/14 メディア: 文庫 とある社長邸のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生! 邸内にいた十人の中でグラスに毒物を混入でき…

京都の怪談和尚と東北の拝み屋「怪談和尚の京都怪奇譚」「拝み屋忘備録」

最近、立て続けに実話怪談っていうのを読んでいる。 (っていうのも、kindleunlimitedでホラー系が充実しまくって、そして、一冊読むとめちゃくちゃ私にお勧めしまくってくるからだ。) おすすめされる本ども ちなみに、私がkindleunlimitedのページを開くと…

探偵 由利麟太郎を観た

先日、今から由利麟太郎のドラマが始まる!と浮ついた投稿をした私だが、これからさらに浮ついて、吉川晃司のカッコ良さを語りたく存じます。 https://dramamiru.mantanfun.jp/article/0001448.html いま、便利なサイトが沢山あるのでとりあえずリンクを貼っ…

ドラマ探偵 由利麟太郎 始まるよー

どうやら、第1話は花髑髏のようですな。 9時からフジ系で放映。ワクワク。 見終わったらまた感想を(多分)アップします! ドクロって書ける?「花髑髏」 - iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~ 祝!由利先生シリーズドラマ化 - iCHi's diary~本は読…

祝!由利先生シリーズドラマ化

前回の「三体」の投稿がなぜか2/3ほど消えていたので、あまりのショックにしばらくはてなブログから遠ざかっていた私。 どれだけメンタル弱いねん。だって、思い出すたびがっかりするからさ。 でも、今日は久々に更新すべきニュースが! なんと、とうとう…

「魔眼の匣の殺人」はワトソンが語り部から主役になった話だ

映画化で話題だった「屍人荘の殺人」の続編、「魔眼の匣の殺人」を読んだ。 魔眼の匣の殺人 作者:今村 昌弘 発売日: 2019/02/20 メディア: 単行本 その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣…

「ぼきわん」「ずうのめ」「ならどき」比嘉姉妹シリーズ読了

タイトルだけじゃ「?」ってなる、澤村伊智の比嘉姉妹シリーズ3冊を読了。 ぼぎわんは第22回日本ホラー小説大賞受賞作で、映画化もされているのでご存じの方も多いと思う。 映画公開前は本屋でも小さいディスプレイでずーーと流していました。岡田准一を。 …

由利先生を描いてみた

横溝正史の由利先生シリーズ由利麟太郎を描いてみた。 金田一耕助はどうしても私のなかでは古谷一行なのだが、由利先生の方はドラマも映画も観たことないので、まっさらなイメージ。 由利先生の描写といえば、 「どう見ても40代そこそこ精悍で若々しい顔立ち…

人間ウイルス・・・「真珠郎」

横溝正史の「真珠郎」を読んだ。 真珠郎 「由利先生」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2018/11/22 メディア: Kindle版 鬼気せまるような美少年「真珠郎」の持つ鋭い刃物がひらめいた!浅間山麓に謎が霧のように渦巻く。無気味な迫力で描く、怪奇…

「吸血蛾」蚊でも許せないのに蛾だったら夏は地獄

横溝正史 の「吸血蛾」を読んだ。 蚊じゃなくて蛾に血を吸われたらと思うと相当イヤである。 が、この話はそういう話ではない。 吸血蛾 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2012/10/16 メディア: Kindle版…

いい人の半分しか幸せになれない「迷路の花嫁」

横溝正史の迷路の花嫁を読んだ。 迷路の花嫁 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2012/10/16 メディア: Kindle版 かけ出しの小説家松原浩三は、ふとしたことからとてつもない恐ろしい事件に巻き込まれてい…

美女のインフレや「女王蜂」

横溝正史の「女王蜂」を読んだ。 女王蜂っていわれると、働きバチたちを従えて甘い汁(プロポリスエキス)を吸い、自分だけがつやつやと美しく輝く、っていうイメージがあるが・・・ この何人もの男?の黒い手に押さえつけられた女性の表紙もイミシン。 金田…

「放送禁止」からの~未読禁止の面白さ?

東京二十三区を読んでおもしろかった長江俊和の「放送禁止」を読んだ。 放送禁止 (角川ホラー文庫) 作者:長江 俊和 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2016/03/25 メディア: Kindle版 不幸な出来事の続く大家族のドキュメンタリー。ストーカー被害に遭って…

菩提樹荘殺人事件

有栖川有栖の菩提樹荘の殺人を読んだ。 菩提樹荘の殺人 (文春文庫) 作者:有栖川有栖 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/01/15 メディア: Kindle版 アポロンのように美しい少年、と噂される連続通り魔事件の容疑者。お笑い芸人志望の若者達の悲劇。大学…

年の瀬ですが本屋パトロール「KITTE博多のタワレコ」

大人のみなさん、サンタクロース活動お疲れさまでした。 それぞれの人にそれぞれのクリスマスが訪れたことと思います。 うちのクリスマスは、娘の高校の三者面談でがっかりしたので、そのまま制服を着た娘と焼き鳥屋で飲む、というかなり自由すぎる感じでし…

怪談?ミステリ?「東京23区女」

初めて読む作家さんである。 本屋で出版禁止などの○○禁止シリーズが平積みされていたので気になっていたのだが、kindleでちょっとお安かったので(そんな理由ばかりでお恥ずかしい)読んでみる。 東京二十三区女 (幻冬舎文庫) 作者:長江 俊和 出版社/メーカ…

ザ・ピカレスク小説!?「白昼の死角」

高木彬光の白昼の死角を読んだ。とにかく読み応えのある作品だった。 白昼の死角 (光文社文庫) 作者: 高木彬光 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2009/05/29 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (2件) を見る いろんな方のレビューをみると、「ピカレ…

祝ドラマ化!「怪しい店」

有栖川有栖「怪しい店」火村英生シリーズを読んだ。 怪しい店 (角川文庫) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2016/12/22 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 正確に言うと、ドラマ化はすでにされていてこの度「臨床犯罪学…

頑張れ黒川!「田舎の刑事の趣味とお仕事」

そろそろkindle unlimitedの契約期間が切れる。おそらく最後?の小説はこれ 田舎の刑事の趣味とお仕事 (創元推理文庫) 作者: 滝田務雄 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2012/01/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る のどかな田舎の刑事、…

横溝正史の絶筆「悪霊島」

絶筆ということを初めて知ったこちら「悪霊島」 この表紙痺れるわ~ 悪霊島 (1980年) 作者: 横溝正史 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1980/07 メディア: ? この商品を含むブログを見る アメリカ帰りの億万長者から人探しを依頼され、岡山を訪れた金田一…

金田一耕助の動画に思う

最近ちっとも読了できない(ドグラマグラにチャレンジ中)ので、とりあえず金田一成分を補うためにみんなが大好きYou Tubeでこんな動画をみた。 こちらの番組、もともとNHKで2016年に全3話で放映された横溝正史の短編小説を気鋭のクリエーターたちが映像化…