iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

最後にピースがハマる時の恐怖「怖ガラセ屋サン」

澤村伊智の「怖ガラセ屋サン」を読んだ。 怖ガラセ屋サン (幻冬舎単行本) 作者:澤村伊智 幻冬舎 Amazon 誰かを怖がらせてほしい。戦慄させ、息の根を止めてほしい。そんな願いを考えてくれる不思議な存在――。「怖ガラセ屋サン」が、あの手この手で、恐怖をナ…

なんだか楽しくなっちゃうよー「ヒッキーヒッキーシェイク」

津原泰水の「ヒッキーヒッキーシェイク」を読んだ。 ヒッキーヒッキーシェイク (ハヤカワ文庫JA) 作者:津原 泰水 早川書房 Amazon ヒキコモリ支援センター代表のカウンセラー竺原丈吉(JJ)は、いつも度の入ったサングラスを掛けて場当たり的に喋る、実に胡散…

夏といえばSF。マイ・ベスト5

今週のお題「SFといえば」だが、私的にはなぜか夏といえばSF。 怪談ぐらいではひんやりしない酷暑の日本。「夏SFで現実逃避」を提案したい。 毎年夏には色んな人にオススメのSFを聞いて回ってるのだが、読んで見るんだけどイマイチ分かんなかったぞ。という…

暑すぎてネコが伸びる

空の青さに ネコが落っこち セミがうわん オケチなわたしも朝からクーラー 昨日の夢はシルバー人材センターから草抜きを受託 君は朝が早いから 登録してないし、 朝も早くない あ、わたし昨日見たアニメの影響受けて 韻を踏もうとがんばってる。 めちゃくち…

老人は今ここを生きる「老後とピアノ」

稲垣えみ子の「老後とピアノ」を読んだ。 老後とピアノ 作者:稲垣えみ子 ポプラ社 Amazon 朝日新聞を退職し、50歳を過ぎて始めたのは、ピアノ。人生後半戦、ずっとやりたくても、できなかったことをやってみる。他人の評価はどうでもいい。エゴを捨て、自分…

エモいミステリー「捜査線上の夕映え」を読んだ

毎日毎日、暑い!特にマスクがあつい! すっかりマスクが日常になった今日このごろ、数年前に書かれた小説ですら「コロナの前だな~」と違和感を覚えることも多くなったのでは? いや、近い近い!とか、食事中にそんなに叫んだらあかん、とか。 そんな違和感…

横溝正史の金田一「ではない」シリーズが読める!

いつのまにか、KindleUnlimitedに横溝正史の作品が追加されていた。 髑髏検校 (角川文庫) Amazon 張り切ってダウンロードするも、いまいちノリきれず読み終わるまですごく時間がかかった。 髑髏検校はなんと天草四郎が死後吸血鬼となって美しい容姿で若い娘…

ブログの更新が途絶えた3つの理由

ちょ~久しぶりにブログを更新する。 これは、あれですな。洗い忘れた弁当箱をずっと視界にいれつつも無視しているような感じ。 大変精神衛生上よろしくない。このブログはとにかく個人の読書録なので、更新しなくても誰一人困る人はいない、そう私以外は。 …

嘘つきは六人じゃないかもね。六人の嘘つきな大学生

六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本) 作者:浅倉 秋成 KADOKAWA Amazon 久々、ミステリらしいミステリだったな。 とはいえ結局、最後はどちらともとれる微妙な着地。 筆者は採用面接によほど深い恨みがあるのだろうか、人事の採用担当なんて、クソだ!と言…

一難去ってまた一難、横溝正史の「雪割草」

横溝正史の「雪割草」を読んだ。 雪割草 久しぶりに、横溝正史のミステリ以外の作品を読んだ。 雪割草、美しい花である。 超ざっくりとしたあらすじは、諏訪の湖で育った美しい娘、有為子が育ての父の死を機に実父を探すために上京し、騙されて危うく売られ…

「残月記」は2022年の1984年なのか?

本屋大賞にノミネートされていた小田雅久仁の「残月記」を読んだ。 残月記 作者:小田雅久仁 双葉社 Amazon 近未来の日本、悪名高き独裁政治下。世を震撼させている感染症「月昂」に冒された男の宿命と、その傍らでひっそりと生きる女との一途な愛を描ききっ…

わからない?「推し、燃ゆ」

宇佐美りんの「推し、燃ゆ」を読んだ。 第164回芥川賞を受賞、しかも21歳の女性ということでおおいに話題になったよね。 娘が早速購入しているのを横目に「読もうかな、読むのやめとこうかな」と謎のツンデレを噛ましていたが、先日ようやく読了した。 推し…

世之介に出会った人生と出会わなかった人生「横道世之介」

現在、毎日新聞に連載中の小説「続々横道世之介」。 もうすぐ40代の中堅カメラマンとして楽しく暮らす世之介がえがかれている。 今は、あけみちゃんという料理上手で芸者の血を引くなかなかチャーミングな女性と同棲中。ただし、全く色っぽくはない。 なぜな…

おまえは戦うのか死ぬのか?「同士少女よ、敵を撃て」

今年の本屋大賞を受賞した逢坂 冬馬 の「同士少女よ、敵を撃て」を読んだ。 同志少女よ、敵を撃て 作者:逢坂 冬馬 早川書房 Amazon 独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によっ…

圧力高め!「テスカトリポカ」

たて続けるように2022年このミス(このミステリーがすごい)2位の「テスカトリポカ」を読んだ。 うーん、独特。というか、怖い。 絶対悪という言葉が思い浮かぶような話。 ミステリーに期待される謎解きとか、どんでん返しとかはない。ただひたすら答え…

今日は財布を買ったらいい日なんですって。

年度末ですな。 福岡では咲き始めた桜が昨日の暴風でとびちりつつあります。 とりあえず今年度やってた役員の引き継ぎが終わったことだし、一粒万倍日で天赦日で寅の日なので今から財布を買いに行く。 あんまりげんを担ぐ方ではないけど、一年で一番財布を買…

「赤と青のエスキース」最後にぎゅぎゅっと全てのピースがつながる快感

本屋大賞第2位の「赤と青のエスキース」を読んだ。 いやー、やっぱり本屋大賞に選ばれる作品ははずれなしだなぁ。 あんまり、というかほぼ恋愛小説を読めないのだがこれは流石に「二度読み必至」とうたうだけあって、短編小説に見せかけてなにげに伏線が張り…

2022年このミス一位の「黒牢城」を読んだ

私にしては珍しく年内にこのミス1位の本を読んだ。 (いっつも今更な感じで読むし!まあ今一番好きな作家が鬼籍に入っている横溝正史なんだから、しょうがない。かえすがえすも、今?ってかんじである。) 黒牢城 (角川書店単行本) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA…

なんにせよ最高だよ「教養悪口本」  

悪口を言って愛される人が現れた。 堀元見の「教養(インテリ)悪口本」だ。 教養(インテリ)悪口本 作者:堀元 見 光文社 Amazon すぐ「海外では~」と言い出す人に使えるインテリ悪口「鹿鳴館精神を身につけてる」、憶えた言葉をすぐ使いたがる人用のイン…

やった!!!!「オーディブル 聴き放題だ!!!」

今日からオーディブル 聴き放題になったよ! マジで?今まで月一コイン=一冊で、1500円だったのが、聴き放題で、お値段そのままですって〜〜!? 数週間前から予告が出てたけど、ほんとにー? と疑っていた私。 どうやら、聴き放題で聴いたコンテンツはレン…

「バーナード嬢曰く」オドラテクとはなにか調べた

年末になにげに楽しみにしている、バーナード嬢の新刊が出た。 今回はオドロキオドラデク号だ。 だ、と言われても、という感じだろうが。 カフカの短編小説に「オドラデク」と言うちょっとよくわからない物が出てくるんだそうだ。 www.aozora.gr.jp 青空文庫…

初夢みたかな「夢十夜」

いよいよ正月も終わった。 今日が仕事始めだ・・・ パソコンを開けただけ良しとしよう。がんばれ私、がんばれみんな。 働かざるもの食うべからずだよ。いっぱい食べたでしょ、正月。 さて、今年の初読書は格調高く?夏目漱石の「夢十夜」を読んだ。 というの…

肩の力をぬいて笑おう「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」

新聞の書評欄でみて面白そう~と思っていた福井県立図書館のレファレンスサービスの人たちの「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」を読んだ。 100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集 作者:福井県立図書館 講談社 Amazon 「とんでもなくクリスタル」「…

こんな聖徳太子あり?!「日出処天子」

日出処の天子(完全版)1 作者:山岸 凉子 KADOKAWA Amazon 厩戸王子(聖徳太子)と蘇我毛人(蘇我蝦夷)を中心に、主人公である厩戸王子が少年時代を経て、摂政になるまでを描く。聖と俗、男と女という矛盾を抱える厩戸王子の圧倒的な存在感に加え、厩戸王…

はじまりましたよ「ブラックフライデー」

ああ忙しい、忙しい。 何が忙しいかって、仕事ではなくアマゾンさんのブラックフライデーのキンドル本チェックが忙しくって。 あほか、とお思いでしょうが(いや、自分でもあほかと思っている) 対象がもう何万冊?知らんけど安くなってるらしいので、さすが…

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」

お祭りがあっているので参加しなくちゃ。 ブログ名もしくはハンドルネームの由来は? 本名、というか旧姓。 女性は二つの名前を持つことになるのでここら辺面倒でもあり新鮮でもあり。 はてなブログを始めたきっかけは? とりあえず、読書記録をつけたくて始…

奇跡のバランス「そして、バトンは渡された」

瀬川まいこの「そして、バトンは渡された」を読んだ。 本屋大賞受賞し、最近映画化もされた話題作。 そして、バトンは渡された (文春文庫) 作者:瀬尾 まいこ 文藝春秋 Amazon 私は映画の父親役森宮さんのことを、なぜかずっとムロツヨシが演じていると思い込…

よく考えたらせつない「フーガはユーガ」

伊坂幸太郎の「フーガはユーガ」を読んだ。 フーガはユーガ (実業之日本社文庫) 作者:伊坂 幸太郎 実業之日本社 Amazon 伊坂幸太郎史上もっとも切なく、でも、あたたかい。僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い双子の兄弟が織りなす、「…

軽妙洒脱でちょっとメタ「ペッパーズゴースト」

伊坂幸太郎のペッパーズ・ゴーズトを読んだ。 ペッパーズ・ゴースト 作者:伊坂 幸太郎 朝日新聞出版 Amazon 少しだけ不思議な力を持つ、中学校の国語教師・檀(だん)と、女子生徒の書いている風変わりな小説原稿。生徒の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は…

今宵はハロウィン

毎年毎年、仮装の方向性が周辺とずれてきてる気がする。 今年は魚の人で勝負。 道ゆく子供から、 なに?とか、本物じゃないやーん、とか、どこから見てるのーとから沢山の声かけをいただき嬉しい限り。 海外のお盆的な行事もすっかり定着しましたな。 今年は…