iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

伊坂幸太郎がなろう系を書くとこうなる!?「クジラアタマの王様」

伊坂幸太郎の「クジラアタマの王様」を読んだ。 なんと、現世ではクレーム対応中のサラリーマンが異世界でドラゴンだのオオトカゲだのと大きな剣や矢で戦う話だ。 こ、これは今アマゾンのランキングを席巻している、いわるゆところの「なろう系小説」??で…

「ザリガニの鳴くところ」心ゆさぶるミステリー

本屋大賞・翻訳小説部門一位のの話題作「ザリガニの鳴くところ」を読んだ。 ザリガニの鳴くところ 作者:ディーリア・オーエンズ 発売日: 2020/03/05 メディア: Kindle版 ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を…

あまりに怖い未来予想「動物農場」

傑作の誉れの高いジョージ・オーウェルの「動物農場」を読んだ。 ジョージオーウェルと言えば、ほら、あの「1984」を書いた人ですよ。 動物農場 (角川文庫) 作者:ジョージ・オーウェル,高畠 文夫 発売日: 2015/01/30 メディア: Kindle版 超怖かった… 共…

Kindle unlimitedで読めるコミックエッセイ3冊(不登校)

うちの子(2号)が学校に行かなくなってからはや半年(!) 高校1年の後半から不登校が始まり、色々ありまして(片付け方雑だが振り返ってみると懐かし・・・くないな。まだ当事者なんで)辛くも進級したけれど、すでに出席日数がやばい。 とりあえず私の…

遺品

若竹七海の遺品を読んだ。 遺品 (角川ホラー文庫) 作者:若竹 七海 発売日: 2016/02/25 メディア: Kindle版 タイトルも表紙も怖い。 学芸員の仕事がなくなり、彼氏とも別れ、家族ともうまくいかないというどん底期に、たまたま紹介された仕事がとある女優のコ…

「白痴」焼き鳥たべれなくなるやん・・・

坂口安吾の「白痴」を読んだ。 体験した者にしか書けないであろうリアル空襲の描写にガクブルだった・・・ 主人公伊沢は映画の演出家で「表現者である俺」を自負しているのだが、一方で月給の心配をしている。 そんな自分がイヤで仕方がない。いっそ、戦争が…

桜終わっちゃったけど「桜の森の満開の下」

坂口安吾の「桜の森の満開の下」を読んだ。 桜の森の満開の下 作者:坂口 安吾 発売日: 2012/09/14 メディア: Kindle版 昭和初期に活躍した「無頼派」の代表的作家である坂口安吾の小説。初出は「肉体」[1947(昭和22)年]。通る人々が皆「気が変になる」鈴…