iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

今更とか言わないで「ミレニアム1」を読んだ

 今更だが「ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女」を読んだ。(自分で言う)

 

いや、ずっと読みたかったのだが分厚さとちょっとグロ表現がありそうなところにビビっていたのだ。

しかし、気が付けば10年前の大ヒット作とのことで、帯には「児玉清氏大絶賛!」とある。

亡くなられて結構経ちましたなぁ・・・

 

そんなこんなで、時の流れの速さに思いをはせつつ上下巻をやっとこさ読了。

 

読んでよかった!世界的な大ヒット作面白くないわけがない。

舞台はスウェーデン、登場人物は慣れない名前の上に親族だらけで、ちょっと気を抜くとすぐにわからなくなるのだが、この本の秀逸なところは、びっしり自分物紹介が書き込まれたがき大の紙が挟み込んである親切さ。

 

というか、この一枚がないと本を投げ出すこと請け合い。

 月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。だが名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れた。そんな折り、大企業グループの前会長ヘンリックから依頼を受ける。およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の孫娘ハリエットが失踪した事件を調査してほしいというのだ。解決すれば、大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。ミカエルは受諾し、困難な調査を開始する。全世界で6000万部の売り上げを記録した驚異のミステリ三部作第一部。

 

あらすじには出てこないが、超優秀だが相当なコミュ症の調査員が下の写真のドラゴンタトゥーの女、下の写真のサラサンデル。

 

 

話は経済界やヨーロッパの歴史などを絡めながら40年前の事件の真相をたどっていくのだが、大きなテーマとして女性への暴力がある。

 

とにかく、酷いゲスい男がつらつら出てくる。

その理不尽への怒りを受け流すことをせず諦めず強く反発するサラサンデル。

 

カッコいいというよりも痛々しい。

 

ゴールデンウィーク、時間がたっぷりある方にオススメ!

 

うーん難しい?「まっりー愛の証明」「シャンデリア」

 読んだことない作家を攻略しようと、立て続けに川上未映子さんの本を読んだ。

 

普段、ミステリーやホラーなどを好んで読む私は、単純で明快でわかりやすいものが好きだ。そこに学びや成長を求めてるんじゃなくて、あー面白かった、っとすとんと落ちがつくことを求める。

なんで、基本的にはハッピーエンドがお好みだ。

 

さて、未読の私は川上未映子さんのことを、角田光代さん的な女性目線のストーリーテラーだと思っていたが、この二冊を読んでちょっと違うなということが分かった。

(いややっぱだいぶん違う)

 

とにかく、よー判らんのである。私には、だけども。

そして、すっきりわかってもらうために書かれた話ではなくて、このモヤモヤした不穏なかき乱される感じがまさに読者に与えたかったもののような気がする。

マリーの愛の証明 (Kindle Single)

マリーの愛の証明 (Kindle Single)

 

とくに、マリー~のほうが、より分からなかった。

わからない、わからないを連発するのもどうかと思うが、別にけなしているわけでもなく、この判らなさ、印象画の絵画の中に入り込んだような ぼやけた感じがいいんだろうと思う。

ストーリーとしては湖のほとりへピクニックへ行って帰るだけの話なんだけど。

とても短い詩的な話。

 

 こちらは、大金持ちの女性の話。毎日デパートに通い、買ったり買わなかったりしながら、なぜ自分は生きているのかだんだんわからなくなっている私。

はたから見たら働かなくても印税収入で遊び暮らせるなんて夢のようだが、彼女にとってはそれが幸せと全く思えていないようだ。

意味もなく老女と仲良くなり去り際にひどい言葉を投げつけて泣いたり、タクシーの運転手に奇妙にやさしくしたり・・・

心が不安定すぎて読んでる方がハラハラする。

お金があろうが、人生を楽しめないひとは幸せになれない。

貧乏でよかったわ~(負け惜しみ)

 

読後にkindleが無理やり私に教えてくれた情報によると川上未映子さんは、「わたくし率イン歯ー、または世界」で芥川賞候補になった人とな。

そういえば、この度肝を抜くタイトルは覚えていた。

 

 

わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)

わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)

 

 タイトルだけでは全く内容が想像できないけど、レビューをみると「詩人の頭の中はこうなっているのか」と書かれていたので、きっと凡人の私にはわからんだろうな。

 

 

真夏の夜の夢ならぬ、高熱を出した時の夢のような話が読みたい方におススメ!

なるほどとのダブルミーニング「なるへそ」

 今大人気の池井戸潤さんの本。実は初めて読んだ。あんまりたくさんのドラマがありすぎて、番宣だけで満足していたのだが、ふと通勤中に読む(というか聞く)本が切れたので聞いてみた。(unlimitedだしね~)

 

 ちなみに、ほぼほぼ50分くらいで読了。多分読んだらもっと早いとおもう。

(聞くより目で読む方が若干早いようだ)

この小説の舞台は、いつも「準備中」の札しか出していない小さな寿司屋『皆藤(かいどう)』。ここに月に一度、各界を代表する四人の専門家が集い、毎回ひとりのゲストを招いては『黒焦げ蜘蛛の会』と名付けた会を開いているのでした。

さて、この夜。いつものように集まった会員たちに、招かれたゲストが自らの悩みを打ち明け、解けない謎を提示します。

 

 もちろん、黒焦げ蜘蛛の会はアシモフの「黒後家蜘蛛の会」からとられていて、

本書も「サーブする側の謎解き」が繰り広げられる。話を聞いただけで謎を解くのは「安楽椅子探偵」に近いものがあります。

 

 ミソは、タイトルでもある「なるへそ」なんですが、最後の鮮やかな推理はまさしく「なるほど~」とうなった。

一話読み切りで、サクッと読めたのでちょっと息抜きしたい読者にとっておおススメ。

 

(やっぱ人気のある作家さんの本は、スキキライせずに読んでみるべきですな。次は民王を読もう。ドラマが面白かったから)

 

 ↑しかしこの表紙絵秀逸やな。

 

「黒後家蜘蛛」に惹かれて一巻だけ読了。

なぜ惹かれたかというと、私の住む街でセアカゴケグモが日本で一番最初に発見され、プチパニックが起こったから。

 

背赤後家蜘蛛、調べたら毒にやられたら奥さんが後家になるから(死ぬから)という、落語のような由来が描いてあった。

ほんとかよ!

・・・だったらフグの肝だって、後家内臓やし青酸カリも後家物やん。

 

ちなみに5年以上たった今では、完全に共存。いるね~くらいだ。そもそも毒蜘蛛とはいえ小さいのだ。とても生物的に負ける気がしない。

被害もそんなに聞こえてこないし、後家にはまだまだなる気がしない。

 

 

最近読んだ本「春琴抄」「金田一少年の事件簿 天草財宝伝説殺人事件」「書評記事の書き方」「秋津」

 週末は福岡はとても良い天気で、子供と一緒に所属しているボーイスカウト隊で凧揚げをしてきた。そこそこ風があってよく飛んだので面白かったんだけど、久しぶりの紫外線に対策を怠ったため腕が日焼けでえらいことに。

これ、鳥みたいだけどごみ袋で手作り。

 

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さて、さわやかな写真を貼ったところところで、もはやジャンルも何もめちゃくちゃだが忘れてしまう前に最近読んだ本を書き留める。

 

まずは文豪に敬意を表してこちら。

春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)

 

 有名であらすじは知ってたものの、初めて読んだ。

春琴と佐助のかなり形を変えた純愛。特に後半の顔にやけどを負った春琴を「見ない」ために自ら目をつぶし「幸せ」と言い切る佐助。その描写がちょっとグロすぎて目が泳いでしまったが。

目が見えないということはどういうことだろうか?想像するしかないが、視覚を補うかのように他の感覚が研ぎ澄まされて、別の世界が広がっているのかもしれないと思った。

 

 

BlogArts: 書評記事の書き方

BlogArts: 書評記事の書き方

 

 

せっかくこんなブログを書いてるので読んでみたが、私の書いているこのブログはいわゆる書評とはとても呼べない。ということがわかった。

えーっと、門をたたこうと思ったけど、まだ最寄り駅にすら到着していないくらいの距離感。

 

金田一少年の事件簿File(22) (講談社漫画文庫)

金田一少年の事件簿File(22) (講談社漫画文庫)

 

 天草財宝伝説、と言えば九州の小学生なら誰でもそらんじることができる(大嘘)例の奴ですよ。

 

私が小学生の時は教科書にこの秘密の暗号が載っていて、「みんなで宝探し探検隊を作ろうぜ!」ってなったのは本予期思い出。

もちろん、大判どころか現地に行ってもないけど。

天草四郎のビジュアルにも興味津々だった。

 

さて、金田一少年ったらとうとう「さんしゃるに こんたろすご くさぐさのでうすの 宝しずめしずむる」(小学生のころ覚えたことはまだ忘れてない!)の謎を解いてしまったようです。さすがやん。そんなに簡単に解かないでよ天才かよ

 

 

秋津 1 (HARTA COMIX)

秋津 1 (HARTA COMIX)

 

 古本屋でどうしても気になって買った本。このタイトルがどうしても引っかかってついつい手が出た。

内容はどう説明していいのか・・・?

 

ギャグ漫画なんだけどちょっとだけ寂しくなるというか、何とも言えない空気感。

主人公はざっくりいうと「ダメ人間な漫画家の父」と「しっかり者の息子」。

無茶苦茶な父親が息子を「かわいさ余っていじり倒す」ところとか、漫画が描けなさ過ぎて悪あがきをするところとか、ほんと振り切れてて面白い。

 

すイエんサー「かわいい似顔絵」が描きたい!

先日Eテレで「すイエんサー」をたまたま見た。

ただの似顔絵ではなく、「かわいい」似顔絵。

講師に選ばれたのは326(ミツル)さん。多分絵をみたら見たことあるわ!ってなると思う。メッセージ性のあるイラストが有名だ。

 

では早速。

かわいい似顔絵を描くポイント

1.太いペンで描く(線が太いことで、細かい描写が省かれ単純化するから)

2.お品書きのように、パーツごとに特徴を見ていく(これはどの似顔絵の本にも出てくる)

3.目は顔の半分より下に(赤ちゃんに近いレイアウトでかわいさを演出!)

 

 

たったこれだけだけど、実際にテレビに出てた子たちは驚くべき成長をしていた!

ぜひリンク先を見てほしい。

 

最初の似顔絵は「失礼やろ?」ちゅー感じだったのに、最後に描いた一枚は、

そこそこ渡しても喜ばれるレベルに!

 

www.nhk.or.jp

それから、さすがNHK「かわいい」を研究している大学の先生からのコメントも。

これが私的には衝撃。

「かわいい」の研究って、なんかここにビジネスチャンスあり~って感じで

おじさんたちがかわいいとは、を研究しているのかな~?(失礼)

cplnet.jp

と思ったが、これがまたまじめなサイトで見た目もかっちりしている。

それもそのはず、大阪大学大学院の認知生理心理学研究室のサイトだ。

このサイトなかなか読みごたえがありそう。

こんな風に物事をとらえる人が研究者

 


になるんだろうな~

とにかく、似顔絵ができるようになりたい!と思っている私には最適の内容でありました。

 

似顔絵の本は何冊かもってるのだが、大御所といえばこの人。たくさん本出されてる。

 

似顔絵は、パーツにごとのポジションが大切!っていうこの本。

 

私がオススメなのはこの本。

ご夫婦で似顔絵作家という、すごい人たち。

なんか、本読むと描けるような気がしてくる。

 

似顔絵って難しいよね 似せるための観察方法と考え方

似顔絵って難しいよね 似せるための観察方法と考え方

  • 作者: マジェリン&かっと
  • 出版社/メーカー: NextPublishing Authors Press
  • 発売日: 2018/01/29
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目標は可愛くなくてもいいので、ある程度受ける似顔絵が描けるようになりたいなぁー

 

好奇心は猫をも殺す「祝山」

 怖い話が結構好きだ。血が出たり物理的なホラーは全く受け付けないが、こういう視えちゃう人によるじわっと怖い話が好き。

 作者加門七海さんは霊感があることでも有名な女性作家。

 

小説だけにとどまらず、いわゆるノンフィクション?というか、視える人にとってのノンフィクションのエッセーやコミック原作なんかも多い。

 

そうそう。「三角屋敷」っていう超怖い話があって、これはほんとに怖い~

ネットで検索すると多分まだ出てくるし、本にもまとまっているので、興味のある方はぜひ。

(ようするにタイトルは忘れた・・・が、ネット社会便利!検索の結果「怪談徒然草」であることが判明。)

 

祝山 (光文社文庫)

祝山 (光文社文庫)

 

内容(「BOOK」データベースより)
ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。ネタが拾えれば、と軽い思いで肝試しのメンバーに会った鹿角。それが彼女自身をも巻き込む戦慄の日々の始まりだった。一人は突然の死を迎え、他の者も狂気へと駆り立てられてゆく―。著者の実体験を下敷きにした究極のリアルホラー。

 

 あらすじ見ていただければわかる通り「ホラー作家が体験した話」

主人公は、好奇心半分小説のネタ探し半分の気持ちで祝山の事件に首を突っ込むのだが、あまりの禍々しさにこてんぱんにやっつけられて、まさしく好奇心は猫をも殺すだ。とビビる。

 

これって、実話をちょっといじったとかそういう感じ?

 

究極のリアルホラーって書いてあるし、ほんとに起こったことのような気がしてならない。

 

名前も性別も変えているけど本当に面白半分に肝試しに行った旧友たちが、人が変わったようになってそのうち行方知れずになったりした体験があったのじゃないだろうか?

えーん、怖いよぅ

 

一番怖かったのは、交通事故で死んだところよりも「虫刺され」がずっと治らなくて腕が見せられない、袖から見えたところによると赤い発疹がびっしり、っていうエピソード。すっきり解決しないところも実話っぽい。

 

ちなみに、ほんとにこわかった三角屋敷の話はこれです。

 

怪談徒然草

怪談徒然草

 

 

 ほんで、ついでと言っちゃーなんですが三角屋敷と言えば江戸川乱歩ですな。

 

三角館の恐怖 (創元推理文庫)

三角館の恐怖 (創元推理文庫)

 

 って、三角館だった。

読んだのに三角の屋敷が出てくるんですよ、っていうことしか言えない。

タイトルみりゃわかるわ!!

我ながら巣が入ってんじゃないのと思う脳。

 

夏にはまだ少しあるけれど、ぞっとしたい方にはおススメ~

最後の最後で更にひっくり返される「神様ゲーム」

随分前に買って理由もなく温めていた「神様ゲーム」を読んだ。

 正直に言うと、あんまり前すぎてなぜこの本を購入したのか全く思い出せない。

 

どうやら、講談社ミステリーランドという子供向けのシリーズの一冊だったらしく確かに読みやすい、サクサク読める。

 

ミステリではよく神の視点、という考え方が出てくるけれど、この話はなんと本当に暇つぶしに小学生になって学校生活を営む鈴木太郎と名乗る神様が出てきます。

 

そして、推理ではなく知っているからという理由で猫殺しの犯人を言い当てるのですが・・・

終盤のほんとにラスト3ページくらいまではなかなか素晴らしい納得の展開。

ところが、ラストでまったく予想外の結末に。

・・・なんでなんで?全然意味が分かんないんだけど??

二度見、三度見する感じ。

 

レビューを見るとやはり、「素晴らしんだけど誰か俺に説明してくれ」という言葉が。

私も。正直この結末は毒がありすぎて子供向けとしてよく出版したなーと思う。

 

ホント、もう少し前に終わってすっきり?終わるのと、ここまで書いてモヤモヤを人に与えるのと作者も迷ったのでは?確信犯ではあるだろうけども。

 

あと、表紙の絵もすごい。ヒグチユウコさんか。なるほどね。

 

神様ゲーム (講談社文庫)

神様ゲーム (講談社文庫)

 

 

内容紹介
自分を「神様」と名乗り、猫殺し事件の犯人を告げる謎の転校生の正体とは? 神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか謎の転校生・鈴木太郎が事件の犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。そして、鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか?


この事件の恐るべき真相を、あなたは正しく理解できるか!?
――綾辻行人

 

 まったくできなかったよ・・・綾辻さん。

 

検索すると続編も出ているようだ。

 

さよなら神様 (文春文庫)

さよなら神様 (文春文庫)

 

 これ読んだらすっきり解決・・・するわけないな。

 

とにかくモヤモヤするし、衝撃的だし話題作であったことはレビューでもよく分かった。

まさにラストでひっくり返される衝撃の読書を体験したい方におススメ!